「再生繊維」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?今回ご紹介するのが、再生繊維を代表する素材のひとつが「リサイクルポリエステル」であり、SDGsに大きく貢献する素材です。近年、リサイクルポリエステルを使用した商品を目にすることも多くなりました。
リサイクルポリエステルとは?
一般的なポリエステルは、石油や石炭・天然ガスを原料として人工的に作られています。それに比べてリサイクルポリエステルは、繊維製品やペットボトル・フィルムくずを原料として作られたものです。また、ポリエステルはコットンなどの天然繊維ともうまく混紡するので、幅広く活用することができます。
なぜペットボトルを利用?
多くの企業が、ペットボトルを利用したポリエステル繊維を活用していますが、なぜペットボトルなのでしょうか?
日本国内では、たった60秒の間に100万本を超える量が消費されていると言われています。日本国内でこの量なので、世界的に見るとものすごい量のペットボトルが消費されているということです。さらに、衣類に使用されるポリエステル繊維とペットボトルの原料はとても似ています。ペットボトルやポリエステル繊維のプラスチック製品は石油や石炭・天然ガスを原料として人工的に作られています。廃棄物として廃棄するだけではもったいない、再利用するべきです資源と言えます。
リサイクルポリエステルのメリット
リサイクルポリエステルは耐久性・強度・伸縮性が高く、形状安定性に優れているのでシワになりにくく、型崩れを起こしにくいのが特徴です。それに加えて吸湿性が低く速乾性が高いので、サラサラとした肌触りとなっています。光を透過しづらく、紫外線を防ぐ能力を持っているのも大きなメリットです。
リサイクルポリエステルはどうやって作られる?
1.縫製工場で出た端切れ生地を回収します。
2.回収した端切れを不要なものと仕分けをし、色ごとに分けます。
3.色別に集めた生地を機械で細かく裁断します。
4.裁断した生地を、さらに細かく破砕します。
5.細かくした糸の強度を上げるためにポリエステル繊維と混ぜ合わせる。
6.細かくした繊維を糸にしていきます。
7.最後に、糸の品質を検査して完成です!
リサイクルポリエステルを利用した製品
リサイクルポリエステルは主にどのような製品に利用されているのでしょうか?これまでのポリエステル素材の特徴をまとめると、形状記憶性が高く安価で、吸湿・吸水性が高いという多くのメリットがあります。
そのため、売値を安くしてクオリティの高い製品をつくる際にうってつけの素材です。シャツやスカート、またリーズナブルな価格で販売されている衣類やバッグにも、ポリエステルが使用されていることがほとんどです。販促は、リサイクルを通して持続可能な未来をつくる社会づくりに貢献していきます。