環境に優しい綿を使用していることが特徴の「リサイクルコットン」。名前を聞いたことは何度かあるかと思いますが、実際にどういうものなのか詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?
リサイクルコットンとは?
リサイクルコットンとは、紡績工場や縫製工場で廃棄されていた綿の裁断くずや落ちわたを集めて裁断して作った糸です。すでに色がついている端切れをリサイクルするため、再び染色する工程が不要で、CO2の排出量や水の使用量を減らすことができ、環境に優しいです。凹凸感や色合いを生かした製品にできることも特徴のひとつです。 綿100%だけでなく、ポリエステルなど他の素材と組み合わせても使用されておりバリエーションが豊富です。
環境にどう優しい?
リサイクルコットンの色は、染料や化学薬品を使用して作るもではなく元の綿のくずをの色を利用しているので、それらを洗い流す水も使わずに済んでいます。独特の柔らかい風合いや色合いが出るのもリサイクルコットンの特徴です。
リサイクルコットンが使用される製品
リサイクルコットンは、さまざまな用途で使用されています。クッションや座布団・ぬいぐるみや錦糸など、洋服以外でも多様な活用方法があります。
私たちにできること
私たちができるリサイクルの取り組みとしては、「不要品をリサイクルショップやフリマアプリで売る」「不要になった服を回収へ出す」「ゴミの分別に協力する」などがあります。社会全体にサステナブルな意識が浸透するにつれて、リサイクル素材を取り入れるブランドが増えています。リサイクル素材を使った製品を選ぶことは、地球環境に優しい社会づくりへとつながっていきます。
リサイクルコットンはこうやって作られる!
1.縫製工場で出た端切れ生地を回収します。
2.回収した端切れを不要なものと仕分けをし、色ごとに分けます。
3.色別に集めた生地を機械で細かく裁断します。
4.裁断した生地を、さらに細かく破砕します。
5.細かくした繊維を糸にしていきます。
6.最後に、糸の品質を検査して完成です!
繊維リサイクルの今
近年日本の衣料消費量は世界有数となっており、季節や流行の変化の中で消費と廃棄が繰り返されています。しかし、日本における廃棄された衣料などのリサイクル率(回収・資源化率)は、繊維総排出量の約10%しかありません。まだ使い道のある多くの繊維製品がそのまま燃やされてしまっているという状況にあります。販促は、リサイクルを通して持続可能な未来をつくる社会づくりに貢献していきます。