最近では多くの企業やお店がノベルティにオリジナルグッズを取り入れることが増えています。一口にオリジナルグッズと言っても、アイテムの印刷方法により仕上がりも様々です。せっかくコストをかけて配布するノベルティなので、お客様に喜んでもらえるアイテムを製作したいですよね。
ノベ美 そのためには、名入れの印刷方法をきちんと理解してオリジナルグッズを製作していくことが大切です!
名入れの印刷方法にはどのようなものがある?
オリジナルグッズを製作する際の印刷方法として、今回は主な下記の4種類についてご紹介します!
- シルクスクリーン印刷
- パッド印刷
- 転写印刷
- UVインクジェット印刷
ノベ美 ここからはそれぞれの内容について、メリットデメリットともにご説明していきます!
シルクスクリーン印刷
シルクスクリーン印刷はシルク印刷とも言い、
色ごとに版をおこして直接インクを刷り込む印刷方法です。
メリット
シルク印刷のメリットは下記です。
- 仕上がりの色が鮮やか
- 広範囲での印刷
- 耐久性に優れており幅広い素材に印刷可能
- 低コストで印刷できる
仕上がりの色が鮮やか
シルク印刷は本体に直接インクを乗せる印刷方法のため下地の色の影響を受けにくく、はっきりとした発色を表現できます。また、色味はインクを1色1色調合して作るため、微妙な色の再現が可能なのも魅力です。色の選択肢が広がり、再現性の高いオリジナルグッズを製作することができますね。
広範囲での印刷
シルク印刷は広範囲に印刷が可能なため、オリジナルグッズの醍醐味の訴求効果を感じやすいアイテムに仕上がることが多いです。イベントやオープンキャンパス、ライブなど広告効果の高いアイテムを製作するにもオススメの印刷方法です!
耐久性に優れており幅広い素材に印刷可能
シルク印刷はは色あせしにくく、簡単には剥がれないのも人気の理由です。長期間の使用でも比較的きれいな発色を保つことができ、水にも強いため、頻繁に洗濯をする衣類などの布製品にもピッタリです。本体にインクを盛る印刷方法なので、あらゆる素材のアイテムに印刷することが可能なのも魅力の一つ。個性を出したノベルティグッズでお客様の目を引くグッズを製作し、販促効果をさらに高めていきましょう!
低コストで印刷できる
シルク印刷は色ごとに版板を製作して印刷するため、生産枚数が多くなるほど1枚当たりの料金が安くなります。大量製作する際にもオススメの印刷方法です。
デメリット
シルク印刷のデメリットは下記です。
- 細かい部分の印刷は不得意
- 多色印刷は難しい
- 納期がかかる
細かい部分の印刷は不得意
シルク印刷は細い文字や線などの繊細な部分の表現が苦手です。細かいデザインを名入れしたい場合は転写印刷やUVインクジェット印刷がオススメです。
多色印刷は難しい
シルク印刷は1色ごとの版の印刷位置を合わせることが難しいため、多色プリントはズレを起こしやすくなります。また、印刷の性質上グラデーションなども難しいです。多色印刷をする場合は転写印刷やUVインクジェット印刷の方が向いています。
納期がかかる
色ごとに版を製作するシルク印刷は、その分時間が必要となります。インクの乾燥にもお時間を要するため、納期まで比較的に時間がかかります。短納期を希望される場合は、パッド印刷やUVインクジェット印刷がオススメです!
パッド印刷
パッド印刷とは印刷内容の部分が凹状になった版にインクを流し込み、それを一旦シリコンなどの弾力のあるパッドに押し当てインクを写し取り、そのシリコンパッドをスタンプのように押し当てることで商品にインクを転写する印刷方法です。
メリット
パッド印刷のメリットは下記です。
- 平面以外の印刷が可能
- 細かい部分の印刷も可能
- 低コストで短納期
平面以外の印刷が可能
パッド印刷のシリコンパッドは柔軟で弾力性があるため、
凹凸面や波状面、湾曲した面への印刷に向いています。小さなアイテムや限られた印刷スペースへのプリントも可能なので、ボールペンや付箋など日常使いができる人気アイテムへ名入れすることで、高い宣伝効果が期待できます!
細かい部分の印刷も可能
パッド印刷は小さな文字や繊細なデザインをくっきりと再現することができるのも特徴です。シルク印刷では難しい細かい印刷も、パッド印刷であれば可能な場合もあります。
低コストで短納期
パッド印刷は他の印刷方法と比べて印刷費用が安価なので、コストを抑えた場合にもオススメの印刷方法です。また、インクの乾燥が早く、比較的スピーディーな納品に対応できます。
デメリット
パッド印刷のデメリットは下記です。
- 印刷可能範囲が広くない
- 下地の色によって発色が異なることもある
- 多色印刷やベタ印刷には不向き
印刷可能範囲が広くない
パッド印刷は、シリコンパッドのサイズや形状から対応できる印刷の大きさが限られています。また、広いベタ塗り面はインクが均一になりにくく、ムラが発生することがあります。塗りつぶし面積が多くなるようなデザインはできるだけ避けていただく方が綺麗な仕上がりになります。広い面積への印刷や、印刷サイズが大きい場合はシルク印刷がオススメです。
下地の色によって発色が異なることもある
パッド印刷はインク膜が薄いため、下地の色味の影響を受けやすくなります。特に色の濃い商品に対して淡い色で印刷する時は、はっきりと発色されない場合もありますので特に注意が必要です。
多色印刷やベタ印刷には不向き
パッド印刷はシルク印刷は1色ごとの版の印刷位置を合わせることが難しいため、多色プリントはズレを起こしやすくなります。印刷の性質上グラデーションなども難しいです。また、広いベタ塗り面はインクが均一になりにくく、ムラが発生することがあります。パッド印刷では、塗りつぶし面積が多くなるようなデザインはできるだけ避けた方が、綺麗な仕上がりになります。
転写印刷
転写印刷とは
デザインを専用シートにプリントしてそれを商品に圧着していく印刷方法です。
メリット
転写印刷のメリットは下記です。
- 色味の再現度が高い
- アイテム色の影響を受けにくい
- 多くの素材に対応可能
色味の再現度が高い
転写印刷はCMYKインク+白インクで、高い色濃度や広い色域で優れた彩度を実現します。風景画や写真、グラデーションなどの多彩な表現でも安定した品質で印刷ができます。繊細さが求められるデザインの表現が可能となり、手書き風のロゴや水彩絵の具のような風合い、筆のタッチなど、デザインの自由度が広がります。
アイテム色の影響を受けにくい
転写印刷は転写シートに対してカラーインクで名入れデザインをプリントした後に白インクで絵柄部分を覆うため、商品本体に転写した際の下地の色によるくすみなどを回避できます。濃色の商品に対しても鮮やかな発色が期待できる印刷方法です!
多くの素材に対応可能
転写印刷は綿、麻、ポリエステル、ナイロン、合皮デニムや不織布(一部を除く)など、幅広い種類の素材に印刷が可能なのも魅力です。化成繊維にも印刷できるため、アイテム選びの幅が広がりますね。
デメリット
転写印刷のデメリットは下記です。
- 特色指定が難しい
- 生地本来の特徴が失われる可能性
- お手入れに注意が必要
- コストが比較的に高め
特色指定が難しい
転写印刷はフィルムシートはCMYKカラーでプリントするため、DIC、PANTONEでの色指定ができません。またPCやスマートフォンで表示される色(RGBカラー)と実際に印刷されたものの色合いにも微妙な差が出てしまうことがありますので注意しましょう。
生地本来の特徴が失われる可能性
シートを圧着した部分は表面がフラットでテカリ感が出て、生地の柔らかさが失われることがありますので、生地本来の質感と風合いを優先する場合はシルク印刷やパッド印刷を検討するようにしましょう。
お手入れに注意が必要
転写印刷は熱を使って名入れをしているため、お手入れの際の長時間のアイロンがけや乾燥機の利用で剥がれや色落ちを起こすことがあります。シワなどでどうしてもアイロンがけが必要な場合は、シリコン加工されたクッキングシートなどを挟むなど気を使う必要があります。耐久性に優れているアイテムを製作したい場合は、シルク印刷がオススメです。
ノベ美
コストが比較的に高め
転写印刷は他の印刷に比べてコストが割高の傾向があります。予算をきちんと加味した上で選択するようにしましょう。低コストで大量印刷がしたい場合はシルク印刷やパッド印刷がオススメです。
UVインクジェット印刷
UVインクジェット印刷とは、
データをそのままプリンターに読み込ませて版を製作することなく直接商品に印刷する方法です。
メリット
UVインクジェット印刷のメリットは下記です。
- 再現性が高い
- 環境に優しい印刷方法
- 低コストで短納期
再現性が高い
UVインクジェット印刷は色鮮やかな写真やグラデーションなどのフルカラーデザインを美しく表現できるのが大きなメリットです。色の濃い商品や模様のある面、または透明部分に対しても、白引き印刷(予めホワイトインクで白下地を印刷しておくこと)によって、素材色の影響を軽減させ、リアルなカラー再現が可能になります。印刷データの解像度を維持したまま品質の高い名入れ印刷ができるので、細かい文字や繊細なデザインの企業ロゴも忠実にプリントすることが可能です。
環境に優しい印刷方法
UVインクジェット印刷は溶剤を使用せずに乾燥させることができるため、人体や自然環境に有害となる発揮性有機化合物を発生させません。安全で安心、人にも環境にも優しい印刷方法です。
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低コストで短納期
UVインクジェット印刷では製版が必要ないので、短納期での印刷が可能となります。さらにUVの照射でインクが即座に硬化するので乾燥待ちの時間も不要です。後工程にスムーズに移行でき、納期短縮にピッタリの印刷方法です。
デメリット
UVインクジェット印刷のデメリットは下記です。
- 平面以外のアイテムへの印刷は難しい
- 特色指定が難しい
- 光沢感を出しにくい
平面以外のアイテムへの印刷は難しい
UVインクジェット印刷は印刷機械の性質上、プリント面が湾曲していたり高低差が大きい商品への印刷は不可能です。また凹凸のある面への印刷は色ムラを起こしやすくなります。そのためUVインクジェット印刷は平面への印刷が基本となります。湾曲や凹凸のあるアイテムに印刷したい場合は、パッド印刷などを検討するようにしましょう。
特色指定が難しい
UVインクジェット印刷ではデザインデータにてCMYKカラーで表現された色をそのまま印刷しますので、DIC・PANTONEでの色指定ができません。DICやPANTONEで指定色がある場合はCMYKに変換した疑似色をご案内いたしますのでお問い合わせください。
光沢感を出しにくい
UVインクジェット印刷は硬化速度が極めて速く、インクが馴染んで平面になる前に硬化してしまうことがあります。そのため光沢感が出にくくなります。高光沢で鮮やかな発色を追求する必要がある場合は、シルク印刷や転写印刷がオススメです!
まとめ
オリジナルグッズの効果を最大限に発揮するには名入れの力も欠かせません。名入れを活用して販促効果を高めていくためにも、正しい印刷方法を理解してアイテムを考えていくことが大切です。それぞれのメリット・デメリットを把握して印刷方法も一緒に考えていくようにしましょう。
ノベ美 販促グッズドットコムでは名入れ可能なアイテムも多数ご用意しておりますので、お気軽にご相談ください!